『幻想水滸伝2』のレビュー

5.0
幻想水滸伝2

幻想水滸伝1&2のリマスターを待ちきれずPS版を引っ張り出してきて改めてプレイした後のレビューです。1に引き続き思い出補正も入ってるかもしれません。あしからず。

良いところ

完成度の高いストーリー

ストーリーは戦争のお話なので重めの内容で好き嫌いはあるかもしれないですが、RPGのために作られたシナリオとしての完成度は抜群に高いと感じます。ただ読むだけの内容の良さではなくプレイの中で驚きや感動を得られ、決まったストーリーの中でもやらされてる感や選ばされている感を不思議と感じない巧妙な作りはゲームとしてかなり評価できる点だと思いました。

ドット絵が素晴らしい

幻想水滸伝としては最後の2Dグラフィック作品ですがその技術がすごい。繊細な描画のドット絵アニメーションは画面のほんの一部での出来事であっても表現力高くて見ごたえすらあるレベル。小刻みに震えていたり、大きな身振りで感情を表したり。顔面を大写しにするばかりが感情の表現ではないと思い知らされる(以降のナンバリングをプレイして改めて思う)。

2D好きというのもあるけど2Dだから良いという事ではなく、この作品に関しては2Dを用いた表現が大成功しているなと思います。

前作からブラッシュアップされたシステムまわり

まずは一人に宿せる紋章の数が増えて戦闘での戦略の幅が大きく広がった事。これが一番良いポイント。次にイベントで必要なメンバーが強制パーティメンバーでなく『同行者』枠で連れて行けるようになった事。これもかなり良い改善点。あとは持ち物に『だいじなもの』欄が増えて区別されるようになったりと前作の不満点はほぼ完璧に修正されました。

シンプルな戦闘スタイルやレベリングの容易さはそのままに、よりプレイしやすくおもしろく。本当に悪くなった点がほとんど無くて単純に前作よりもすべてがパワーアップしている。大満足。

悪いところ

アイテム周りの不便さ

倉庫も含めて持てるアイテムの量が少なすぎる。この作品って収集アイテムが結構あって特定のキャラが仲間になるまで持っておかないといけなかったりするんですけどそのアイテム数に対して持っておける容量が少なすぎる。交易品や骨とう品類はスタックされずにどんどんアイテム欄を圧迫していくし倉庫が自由に使えるようになるのも少しストーリーを進めてから。計画的に取得しないとダンジョン内で仕方なくアイテムを捨てる事もしばしば。

あとは装備品の付け替えに関してはちょっとやりにくくてわかりにくい。

戦争パートの単調さ

パーティでの戦闘とは別にこのゲームには『一騎打ち』と『戦争』のパートがあって、一騎打ちは個人間、戦争は勢力同士それぞれ寄りと引きの視点でストーリー内での対峙を演出する重要なパートなんですけど中でも戦争パートはほぼ演出用みたいな感じで、プレイヤーの行動によって何かを得られるシーンはほとんどなく作業も地味で単調。見ているだけみたいな時間もあって、ここだけはちょっと徒労感がありました。

総評

前作から引き続いてRPGとしての難易度は高くなく、サクサクと進めてストーリーを楽しめます。地道にレベル上げする系ではなく、パーティ編成を工夫して戦闘効率を考えたりが楽しいタイプの作品だと思うのでそういうのがお好きな方ならシステム面でも楽しめるんじゃないでしょうか。

マルチエンディング方式でサブイベントや収集アイテムの種類も多いので2週目以降も遊べるし、ぜひ108星集めて108星エンディングを見てほしいなと思います!

個人的には最高のRPGです☆5.0

ソフト幻想水滸伝Ⅱ(KONAMI The BEST版)
クリア状況クリア済み
評価☆5.0

コメント

タイトルとURLをコピーしました